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レベッカナース(レベッカ・ナース) セイラム魔女裁判で魔女として告発された女性。 関連: メアリーイースティ (メアリー・イースティ、姉妹) サラクロイス (サラ・クロイス、姉妹)
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対レベッカ戦 大妖怪の指南 ギズモとメイリン 使い魔カプセル内(その2) レヘ「上等だ。てめーから血祭りにしてやんよ。(てゆーか、名前も知らねーぞコイツ)」 レベッカは、手に持っていた呪符・無血八極を放った。マオにダメージを与えた、あの爆発する呪符である。 レヘ「これで借りを返したと思うなよ?」 レベッカは、さらに無数の呪符・血霧紅刃を用意した。ヴァンエレンの腕を切った呪符だ。 レヘ「シエウー・ホンレン。」 先に放った無血八極を追うように、無数の血霧紅刃が飛んでいく。アイシャが気をつけないといけないのは、 無血八極を射撃すると爆発してしまい、血霧紅刃は銃弾で破壊可能である点だ。 クロ「い い 加 減 に、しやがれ!!」 そう言いつつ、上級剣技、『剣閃』を飛んでくる呪符に当てる。 これで先に飛んできた呪符を迎撃、そして予想しない爆発もあったが多少距離があった為被害はなく、上手く後ろの呪符も巻き込んでくれた。 リリアーナは真っ青な顔で階段の方から飛び出してきた。 そこには膝をつくレベッカと、フリージア、アイシャ達、クロウにミルクがいた。 そしてミルクの足元の床は血で汚れている。 リリ「ねえ、マオマオはっ?マオマオどうしたの?!」 ミル「マオ?……マオなら、気絶してた上にケガもしてたから、この使い魔カプセルに入れておいたけど」 リリアーナの勢いに押され、あたしは深く考えずに、マオ入り使い魔カプセルをリリアーナに投げ渡した。 リリ「ええええ!!あのマオマオが?!な、何で?どうしてそんなことになったの?」 その時、レベッカの視界にリリアーナが入った。レベッカは、それを見た途端勝手に体が動いた。 レヘ「そおいっ。」 ミル「あっ!ちょ…!」 なんというタイミングの悪さ。 あたしがカプセルをリリアーナに投げ渡したと同時に、レベッカがリリアーナに槍を投げつけた。 さっきまで喋ってばかりだった癖に、なんで急に槍なんか投げるんだよ! リリアーナはカプセル受け止めようとしてるから避けられないだろ! このままじゃリリアーナが串刺しになる! 堅いもの同士がぶつかる音が聞こえる。 それは運命の女神のいたずらか気まぐれか。 あたしが投げた使い魔カプセルと、レベッカが投げた槍が空中でぶつかったのだ。 軌道のそれた槍は壁にぶつかって折れ、カプセルは落ちて廊下に転がる。 さて問題です、使い魔カプセルがもし壊れた場合、中に入ってる人間はどうなるのでしょうか…? リリ「な、何を・・・・・ふぎゃっ?!」 脳天を何かに殴られた衝撃で、リリアーナは床にべしゃっと倒れた。 レヘ「ああっ!?私の槍が!」 そう、とうとうレベッカの槍が折れてしまったのだ。 ちなみに、槍が無いと女々しくなるのは仕様である。 フリ「リリアーナさんに何しますのよ!!」 ミル「ぎゃーっ!!マオに何するんだよ!!」 本物のフリージアが前に出てこないところを見ると 冷静さを失っていない・・・・・のだろうか? 自らの頭を引っこ抜きレベッカに投げつけるフリージングドール レヘ「あ、痛っ!」 レベッカはアソパソマソではないので、新しい顔に変わったりはしない。 フリージングドールの生首をぶつけられても、頭にたんこぶができるだけだ。 リリ「い・・・・・・・痛った~~~~何これ、棒?」 リリアーナは自分の頭を直撃したものを手に取り、目をぱちくりさせた。 リリ「棒・・・・・・いや、槍かな?」 リリアーナは周囲を見渡し、ああ、とようやく合点が行った。 壁に突き刺さって折れた槍の柄部分が、リリアーナの頭の上に直撃したのだ。 リリ(そうだった、私、レベッカさんに命を狙われてたんだっけ・・・・・・) フリージアの叫びに硬直が解けたミルクは、使い魔カプセルに駆け寄ろうとした。 ミルクには持ってないマジックアイテムの知識なんてあまりない。 ミル(とりあえず急いでマオを取り出して、大丈夫かどうか確認しないと! ) ファ『ぎゃん!』 メイファは曲がり角を曲がった途端に何かにぶつかった。 ミル「痛いっ!誰だよ体当たりなんかして…あーっ! メイファ!?なんでこんな所に!?」 ファ『あ!あなたはあの時の捕虜ね!』 メイファはミルクに攻撃しようとしたが、それどころではない事を思い出してやめた。 リリ「あ ――――!!メイファ!それにメイリンも! メイリン、メイファは家に帰るって言ったかな?」 だがメイファの表情からすると、とてもそんな風に話がまとまった感じでもなさそうだ。 リリ「メイレン様ぁ、メイファが居ました!先程お願いしたように中つ国に帰るよう説得を・・・・あれ?メイレン様は?」 リリアーナはキョロキョロとメイレンの姿を探した。 リリ「メイレン様~!!どちらにいらっしゃるのですか~!!」 たとえ人肉の味を知っている大妖怪でも、この場を纏められるのは彼女くらいだろう。 一方、ミルクもまたこのときを逃さず、マオが入った使い魔カプセルに飛びついた。 ミル「マオ!?大丈夫!?無事!?」 ミルクが慌てて使い魔カプセルを拾い上げてみると……げっ!ヒビが入ってるじゃないか!! ミル「誰か!使い魔カプセルが、ヒビ入ってても使えるかどうか知らない!? 」 リリ「ええええええ?!」 ミル「マオーッ!まさか死んでないわよね!? 死んだら死霊科のオモチャになるわよ!気合いで生きろーっ!」 そう呼びかけながらミルクは、使い魔カプセルをぶんぶん振り回した。 リリ「いや、確か緊急脱出モードがあったはず・・・・・そうだったわよね、フリージア?」 リリアーナはフリージアに同意を求めようと振り向いた。 ミル「ホントに!?どうやって作動させるのフリージ……ア…」 そこには横たわるフリージアの遺体と、生首を抱えて呆然とするギズモの姿があった。 ギ「これ・・・・母さんです」 リリ「キャ――――!!フリージアが死んじゃったぁ―――― っ!!!」 ミル「し、ししし、死んでる!?死んでる!?」 いや待て落ち着けあたし! よく見ろ!生首からも首なし体からも、血が出てないじゃないか! ミル「な、なんだ、血が出てないって事は偽物だよ。 驚いたなあもう……」 ギズモまで間違うなんて、いくらなんでも似せて作りすぎだろフリージア。 リリアーナは倒れたフリージアによろよろと近寄ると、その傍らにぺたりと座り込んだ。 リリ「フリージア・・・・・フリージアが・・・・・・・・・何でこんなひどい事に」 首が無くなったのだ。さすがのフリージアも、これでは助からないだろう。 リリアーナの両目からぽろぽろ涙が溢れた。 ミル「あのフリージアは偽物だよリリアーナ…って聞いてないね…」 ギ「うう・・・・お母さん」 涙を流すギズモ さまざまなフリージアとの思い出がギズモの頭の中を駆け巡る リリ「ちょっとアイシャ、こんな時に何ニヤニヤ笑ってるのよ!酷いじゃない!! かわいそうにフリージア、こんなに冷たく硬くなっちゃって・・・・まるで氷みたい。氷・・・・・・・・・あれ?」 リリアーナは涙に濡れた目をしぱしぱさせた。 リリ「ギズモ!これフリージアじゃない!あなたのお母さんじゃないよ~!」 ギ「な、なんだって!?」 恐る恐る首の断面を見てみるギズモ ギ「あ、これ氷の人形だ!?」 すごく情けない気がしてきたギズモ リリ「アイシャも知ってたのなら早くそう言ってよね!」 レン「はいはい!私はここよ~!」 リリアーナがフリージアの死にショックを受けている頃。 呼ばれて飛び出てなんとやら。やっとメイレンが駆けつけた。 そんな時にマオとヴァンエレンがキスした格好のまま使い魔カプセルから飛び出したのだ。 間が悪い。実に間が悪い。 マオ 「…………こ、これはその、僕にお構いなく…」 ヴ「むにゃ…もう食べられません」 そんな言葉が大妖怪に通じるわけが無い。 レン「ま~!種族と性別を超えた愛ね~!素敵だわ~!」 メイレンのこの言葉によって、マオとヴァンエレンは素敵になった。 マオ「ち、違うこれは完全に事故みたいなもので……」 必至に否定するが聞いてくれそうな感じではない。 ミル「や、なんというかその…邪魔して悪かったねごめん。 こちらは気にしないでどうぞ続きを」 なんとなくヴァンエレンが眠そうにしてるのはきっと気のせいだ。 あんな事しながら寝てるはずがない。うん。 マオ「い、いやだから違うって、これは不可抗力で色々とあったんだ」 同じように勘違いしているミルクの誤解を解こうと必至になる、 が、やはり説得力はない。それもそのはず顔を真っ赤にして言っているんだ。 墓穴を掘っていると言っていい。 ファ『そうだ、テン姉ちゃん…』 ミルクを攻撃することよりも、メイファはレベッカを探す事を優先した。 メイファがレベッカの方を向いた時、レベッカは… クロ「"基本的"に人を殺すような攻撃をするなっていったよな。」 後ろの方でリリアーナ達が騒いでいるが、どうでもいい。 クロ「もう我慢ならねぇ。 てめぇは血祭りに上げてやる。 固有空間解放!! Verzerrung Zeit Raum」 魔法を発動させ、一気にレベッカとの距離を詰める。 この感覚だと今は加速のようだな。 なら攻撃あるのみだ!! リリ「そうだった、レベッカさん達は?」 一安心したリリアーナは、背後で繰り広げられている戦闘に目を向けた。 クロウが作り出したのは、半径4m程の「時の固有空間」だった。 クロ「いっくぜぇぇぇ!!」 そう言いながら初級剣技『スマッシュ』の準備をする。 反応が遅ければレベッカに強力な一撃が加えられるだろう。 リリ「クロウさん、待って!」 リリアーナは叫んだ。レベッカの様子が明らかにおかしいからだ。 槍が折れた事で動揺し、しかも慣れない空間に突然つつまれたレベッカに、 クロウの攻撃を防ぐ手立てなど無かった。 クロウの剣はレベッカに強力な一撃を加え、そこから鮮血が吹き出すのも、別段不思議な事ではない。 レヘ「…あなたの事、嫌いじゃなかったわ。」 レベッカは目を開いた。メイレンと同じ、オレンジ色の瞳にクロウが映る。 クロ「・・・俺としては、あまり印象が良くなかったな。」 発言がおかしかったり、カプセルでやられそうになったりしたから、マジで印象が悪い。 レヘ「こんな結末になって残念よ。」 レベッカは最後にそう言って息をひきとり、倒れた。 クロ「同感だ。」 できれば、いろいろと中つ国の文化を教えてもらいたかったよ。 そんな光景を見てしまったメイファが、冷静でいられるはずもない。 ファ『お姉ちゃん!テン姉ちゃん!』 メイファは相変わらず中つ国語しか喋らないが、それが悲しみの叫びではないと誰が思うだろうか。 間が悪いのはメイレンである。何しろ、娘が斬り殺された瞬間を目撃する事になってしまったのだから。 レン「………」 メイレンは言葉を失ってしまった。メイファはそんなメイレンに気をつかう余裕は無い。 ギ「う・・・・あ」 あまりのことにショックを隠せない ギズモ 母親の死は偽りであったが目の前で起きたこの死は本物だ ギ「何で?」 ギ「何でこうなったの!?」 メイファはレベッカに駆け寄り、クロウを威嚇して彼女から離れさせると、 彼女を抱き起こし、首の後ろあたりから針のようなものを抜き取った。 ファ『ごめんなさい、テン姉ちゃん。こんな事になるなら、点穴針なんか使わなきゃ良かった。』 点穴針とは、ある種のつぼ(点穴)を刺激するための針である。レベッカに裏切られたと思ったメイファは、 この点穴針でレベッカがメイファの言う事を逆らえないようにしていたのだ。 リリ「・・・・・・メイリン、レベッカさんがああなったのはメイファの仕業なの? あの針みたいなもののせいで、レベッカさんは私達と戦うことになったのね?」 リリアーナはメイリンにそう質問した。この状況で返事が返ってくるとも思えないが。 レン『“力”は自分自身にさえ容赦しないのよ?』 メイレンはメイファに近づき、点穴針を握り締めていたメイファの手をそっと包んだ。 レン『私もテンちゃんも、革命で大切な者の命を失ったわ。だから、あなたにはそんな運命を背負わせたくなかった。 でも…私は遅かったのね。あなたに間に合わなかった…私を許してなんて、言えないわね?』 メイファは首を横に振った。 レン『帰りましょ、ファちゃん。テンちゃんと一緒に、ね?革命なんて、もう必要ないの。』 メイレンは周りにいる魔法使い達に言った。 レン「魔法使いとは、中つ国語を理解するという“意味”よ。」 メイレンのこの不可解な言葉は、その場にいる魔法使いがメイファと普通に会話できる事を“意味”した。 これにより、メイファと通訳無しで直接コミュニケーションがとれるだろう。 リリ「・・・・・・・何で一言、レベッカさんに『生きろ』って言ってくれないんですか」 メイレンはそう言われて顔がやや紅潮した。 リリアーナは押し殺したような声でそう言った。 メイレンは意味を操る妖怪だ。彼女の一言があればきっと・・・・・・・。 いや、違う。 もし言葉で蘇るのならとっくにやっているはずだ。なにせメイレンはレベッカの母親なのだから。 やらないと言う事はつまり――――。 リリ「・・・・・・・・ごめんなさい」 レン「…いいのよ。」 メイレンはなるべく、なるべく冷静さを欠かないように慎重に答えた。 母親にとって、子供の死はホロコーストに匹敵する。 軽率な言葉を使い、メイレンを爆発させるのは容易な事だろう。 死んだ人間は生き返らない・・・・・ もし生き返ったらそれは本当には死んでなかったというだけだ フリ「ねえ本当に死んでしまったのアイシャさん?」 フリージングドールを操る鎖を指から外すのに手間取っていたらしく 、今頃出てきた本物のフリージア なぜアイシャか・・・・それは死者であるなら死霊科のテリトリーだからである リリアーナは唇をかみ締めた。 リリ「まだよ。まだ蘇生が間にあうかもしれない。 メイファ、そこをどいて!レベッカさんを早くレオ先生のところへ運ばないと。 クロウさん、空間を医務室と繋いで!こんな所にいたら、助かる命も助からないんだから!」 そう話しながら、リリアーナは自分のペチコートを引き裂いた。 彼女は知らなかったが、クロウはレベッカによって左手を強打されている。 また、学園を自分の家と思い、レベッカを家族と表現したクロウがどれほど本気だったとしても、 生徒――――家族同然の相手に、最後の最後、本気で剣を振りぬけるものだろうか? クロ(何!?本気で繋げというのか? 空間の安定しないフィジル島での生体転移は非常に難しい。 リリアーナはそれを分かった上で言っているのだろうか? ) リリ「ちょっとクロウさん、聞いてる?出来るわよね?」 リリアーナはそう念を押し、レベッカの方に駆け寄った。 クロ(これは・・・無茶でもやれって感じだな。 ) リリ「フリージア、使い魔カプセルはどう?やっぱり使い物にならないのかな? 」 フリ「皹が入っていて新しい物を買ったほうが早いですわ」 フリージアの使い魔カプセルはもう使えない完全に壊れているからである フリ「あと二つある予備も私の部屋に置きっぱなしですし」 リリ「そっか。分かった」 使い魔カプセルはそれなりのお値段がする。 なのに、カプセルに入らないギズモのために二つも予備を用意しているフリージア。愛である。 フリ「――――メイファ、私もレベッカさんを助けたいの。可能性があるなら掛けてみたい。 あなたに彼女が救えるの?もし違うのなら、邪魔しないで」 リリアーナはレベッカの傷を布で押さえようとしている。 ファ「テン姉ちゃんに触らないで!魔法使いのくせに!」 レン「ファちゃん!」 メイレンはメイファをたしなめた。しかし、メイファは怒っている。 ファ「お母さん、おかしいわ!テン姉ちゃんを殺したのはあいつらよ! どうしてあんな奴らを信用できるの!?」 レン「たしかにやりすぎた面もあるかもしれないわね?」 メイレンはメイファをレベッカから離した。 レン「でも、それを話すのは後でいいでしょ?」 メイファはレベッカの傷を押さえて止血しようとするリリアーナに、親指で首を掻き切る動作をして見せた。 幸いにもこの挑発の意味を知らないメイレンから、メイファが叱られる事は無かった。 リリ「・・・・・・自分の姉を道具扱いしたあなたに怒る資格なんてあるの? どんな命令を下したか知らないけど、こんな結果になることを考えもしなかったの? ―――― レベッカさんが傷ついて、今とても悲しいでしょ。腹が立つでしょ。 でもね、あなたが今日傷つけた『魔法使い』一人一人にだって、 怪我したり苦しい目にあったら、今のあなたと同じような思いをする者達がいるのよ!」 ファ「うう。」 メイファは返す言葉が無く、唸った。 リリアーナは深呼吸したあと口を噤んだ。そして、それきりレベッカの治療に専念した。 目の前でレベッカを治療するレオの顔には疲労の色が見えていた。 原因は明白だ。メイファが中庭でぶっとばした生徒達の治療に追われたからに違いない。 それでもレベッカを真剣に治そうとするレオの顔と、 リリアーナ達の顔が似ている事に気づかずにはいられなかった。 メイファは、酷く居心地の悪い気がした。 クロ(固有空間の発動で魔力が足りねぇ。) クロ「っち、仕方ねぇな。 」 リリ「ええ、お願い」 クロ「マオ、生徒会の事後報告、俺の分も頼む。」 そういながら両腕の腕輪を外す。 魔力を感じやすいものなら、右手から闇、左手から光の魔力が増大していくのに気づくだろう。 マオ「……やれやれ。だがお前が中つ国の英雄を殺害したなんて報告はご免だ。 やるからには救ってみろ。」 ーーーー ヴ「ほへ?」 おはようございますミディアン。 ヴ「あれは…死んでいるのか?」 さっきまで生きていたレベッカをみて、殺人事件の第一発見者のように青白い顔で驚いている。 マオ「……………………」 この最悪の事態を想定していなかったわけではなかった。 クロウのドライで色々と背負い込む性格上、こういう事態も予想はしていた。 だが予想するのと実際目にすることは違う。 ミル「レベッカが死んでる……」 ヴ「待て待て待て。 あわてるなあわてるな罠だ。 あわてるな。 あわてるな待て 」 ミル「待つな慌てろ驚け!一大事じゃないか!」 お陰様でようやく回り出した頭で、ヴァンエレンと一緒に自分を一喝する。 マオ「罠でもなんでもない。これは現実だ。直視しろ」 吸血鬼の癖に死を見馴れてないのかあたふたしているヴァンエレンに、 冷静な言葉をかける。冷たいと思われるかもしれないが仕方がない。 フリ「・・・・・・・いえ駄目ですわ」 一瞬、ヴァンエレンに頼んでレベッカをアンデッドにしてもらおうかという考えが浮かんだが頭を振りその考えを追い払った 学園長がいない今、蘇生魔法といえば保険室のレオ先生だ。 確か死者蘇生の確率は時間と共に低くなったはず。 クロ「今空間を繋ぐからな!!」 魔力を用い即行で宙に陣を描く。 クロ「開け、Schlucht Weg」 ミル「待ってて!すぐレオ先生を呼んでくるから!」 クロ「お、おい!まだ安定しきってないんだぞ!!」 ミルクはそう叫んで魔法陣に飛び込み、降り立つとそこはもう保健室。 空間転移の影響か頭と視界がぐらつくけど、今はそれどころじゃないっての! ミル「レオ先生!急か…じゃなくて急死人です! この隙間の向こうにいるから蘇生をお願いします!早く!急いで!」 その反対に、白衣の男が現れてメイレンが安堵した理由もメイファにはわからなかった。 クロウが空間を操り、ミルクがそこから保険医のレオを連れてきたのだ。 メイレンは成り行きを見守る事にした。 ファ「…何やってんのリン姉ちゃん?」 そうメイファが声をかけたメイリンは、何か棒のようなものを2本持っていた。 折れたレベッカの槍である。メイリンはそれをなんとかテープでくっつけようとしていたが、難しいようだ。 現れたレオは、メイレンとメイファを見て僅かに目を見開いた。 レオ「これは一体どういう事だ?」 リリ「とにかく今はレベッカさんを診て下さい! 心肺停止で1分経過。傷口にはトジロゴマ10%希釈液投与してます」 フリ「ねえアイシャさん・・・・まだレベッカさんの魂の尾は体と繋がってますの?」 もし繋がっているのなら心臓が止まっていてもまだ生きているということである アイ「まだ出てないってゆーか、まだ死んでないんじゃない? ただの人間よりも妖魔の類はけっこうしぶといはずだし ホラ、それにレオ先生も来てるみたいだし、どうにかなるんじゃないの まぁどうにかならなくてもどうにか出来るけど…まぁリリッちが怒るから出さないけどね」 リリ「え?何?何のこと?」 リリアーナはどきりとした。非常に心当たりがあったからだ。 なぜなら、リリアーナはかつて治療はおろか、魂の尾が切れた者すら呼び戻せる杖を持っていたからだ。 (ちなみに今その杖は封印されているが、所有者はまだ彼女のままである) レオはリリアーナを射抜くような視線で見た。リリアーナは慌てて首を横に振った。 この場に居る人間の中で一番冷静というより呑気に様子を見ているかも知れないアイシャはフリージアにそう返し、レオの元へ向かった アイ「レオ先生、一応まだ魂は出てないし、ソイツ妖怪だから、まぁ先生なら楽勝でしょ」 一刻を争う中、軽いノリで状況を報告し、レベッカのことはレオ先生に任せた。 レオは頷いた。ひとまずレベッカの蘇生を最優先することにしたようだ。 (ただし、後できちんと説明するようしっかり釘も刺されたが) リリアーナはレオの指示を受け、先程のミルクと同じように医務室へ向かった。 クロ「っ、あんま、長く、持たねぇ、から、早めに、済ませよ・・・」 まったく、こっちは暴走するかどうかの境目に入りそうなんだから勘弁してくれよ。 しばらくするとさまざまな物を抱えたリリアーナが戻ってきた。 クロ「す、すまんが、保健室へ、行くのは、そっちで、何とか、してくれ。」 これ以上はもう限界だ。 すぐに封印しなければ確実に暴走するだろう。 クロ「これだけ、やったん、だから、成功、させ、ろ、よ。」 聞こえたかどうかは分からないが、言いたいことだけは言っておく。 そして暴走を引き起こさない為に腕輪をはめると、意識は完全に飛んでしまった。 アイ「あの人に任せておけば、とりあえず大丈夫だとは思うけど とりあえず、レヴィの安否はともかく、この場で中つ国の英雄に手を上げたってのは即戦争になりかねないぐらいにヤバい国際問題だと思うんだけど このことを誤魔化す事って出来んの?お…姉さん 例えば、この一件の真実を知る意味をなくし、嘘が真実になる意味を加えたりする具合にさ」 この状況下だと言うのに、アイシャは躊躇いもなくメイレンに問うた ミル「中つ国の英雄?」 アイシャの言葉の中に、聞き逃せないものがあった。 ミル(レベッカが妖怪とかいうのは良いとして、中つ国の英雄?なんだそれ聞いてないぞ。 ) アイ「いやさ、本当はここまでするつもりはなかったし、そうなっても手はあったわけよ 知り合いにね、死にかけている命でも救える悪魔がいるの 多分、処女(確証なし)の血がそこにあったし、召還出来たけど でも、代償を払わないととんでもないことになるし 因みに代償は、毎晩星に祈りを捧げ、苦境にある人を救い続ける運命ってのを押し付けられるの でも、誰がそんな代償を払うのかな? 家族だといいながら剣を上げる奴や、家族に人殺しをさせるような奴にはこの代償は大きすぎるつか無理でしょ まぁ少なからず1人躊躇なく立候補する奴はいると思うけどね?ねぇリリッち」 リリ「当然よ」 リリ(良かった、カドゥケウスのことじゃ無かったのね) リリ「変わった代償だけど、それなら私にも出来そうだわ」 ファ「はい!私、やるわ!」 メイファは同じように立候補したリリアーナと目があうと、複雑そうな顔をした。 ファ「遊びのつもりじゃないわ!私だって、お姉ちゃんのためならそれくらいできるもん!」 だが、この方法にマオは疑問を抱く。覚悟する方はいい。だが蘇ったものはどうするんだ。 自分のせいで代価を強いられてしまったものの悲痛な人生をまた死ぬまで見続けるのか? それこそ苦痛以外の何者でもないんじゃないか……そこまで考え。 メイファとリリアーナにそう告げようと口を開きかけたが、やめた。 もし自分が大切なものを失って、この考えを貫けるのかどうか、疑問に思ったからだ。 フリ「苦境にある人を救い続ける運命はともかく毎晩星に祈りをささげるのはきつそうですわね でも人一人救うには安い代償ですわ」 フリージアは考えたそれはまるで正義の味方ではないか・・・と ギズモは考えた自分のような悪魔にもそれは出来るのかと そして想像した人(女の子限定)のピンチを救う自分の姿を そしてもてもてになる自分の姿を・・・・ ギ「こんな僕でも出来るのなら・・・・・やるよ!!」 いろいろと動機が邪ではあるがギズモも立候補したようだ しかし、さっきからそうだが、アイシャはよくこんな時に軽口を叩けるほど平然としてられるものだ。 最も、常に死を見続ける死霊使いなのだから当たり前と言ったら当たり前だが。 無事レオの治療が終わったようだ。 後は、レベッカが無事息を吹き返すかどうかだろう。 レオ「皆、レベッカに魔力を送ってやってくれないか」 そう言ったレオの顔に、また一つ疲れが刻み込まれたようだ。 言われたリリアーナはレベッカの手を掴むなり、一心に魔力を送り始めた。 リリ「皆、協力して!メイファ、あなたも早く!」 ファ「うん!」 メイファもレベッカの胸に手を当て、一生懸命祈った。 ファ(戻ってきてお姉ちゃん!だって、姉ちゃんは英雄でしょ?こんな所で死ぬなんて、天が許すわけないわ!) その言葉に今まで傍観していた僕も金縛りが解けたようにレベッカの傍に駆け寄り、魔力を送り始める。 ヴ「も、もけ!?」 特することがなくボケっとしていたヴァンエレンはとっさのことに奇声をあげてしまった。 皆に合わせてあわててレベッカのもとへ行き、蘇生のためにラインを伸ばして魔力を送っていく。 マオ「お前が戻ってこないと事後報告が面倒なことになる。だから早く戻ってこい……!」 フリ「魔力だろうが気だろうが分けて差し上げますわ!だってお友達(予定)を助けるためですもの」 フリージアはレベッカに魔力を送る その量、約フリージング・ディストラクション4発分 またはギズモ4人分である ギ「僕もせっかく仲良くなったメイリンさんのお姉さんを助けたいんだ」 自分が死なない程度に魔力を送るギズモ 今の時点でフリージア達がレベッカに送った魔力はフリージング・ディストラクションに換算すると約5発分である それぞれの者達が、それぞれの思いを胸に、それぞれのできる事を果たした。 …しかし、目の前に横たわるレベッカが起きる事は無い。それが現実である。 例え妖怪であろうとも、死んだ者がホイホイ生き返るわけが無い。故に命は尊いのだ。 魔力も底を切る頃にはもはや皆も悟っていた。レベッカが蘇ることなどないということが…… やはり死んだ人が生き返ることはないのだ もし生き返ったとしてもそれは別の存在アンデッドである ギ「・・・・・起きないね」 魔力を注ぎ込みすぎてしわしわになったギズモは小さく呟いた フリ「・・・・・・そうですわね」 ミル「……そうだね」 ほほがこけてやせ細ったフリージアとミルクはギズモにそう返す どうやらフリージアも限界まで魔力を注ぎ込んだようである 蘇生魔法の成功率は決して高くはないと聞いたことがある。 さしものレオ先生でも、100%成功とはいかなかったのだ。 疲れたからか、寝起きの時みたいに考えがまとまらない。 レオ先生が失敗した以上、あたしもレベッカのために奇跡を試してみるべきだろうか。 失敗したら灰になるか消滅するか、リスクのデカい選択になっちゃうけど… マオは魔力を送るのやめ、横で呆然としているリリアーナの肩に手を置く。 マオ「リリアーナ……自分の周りをすべて救うなど無理だ。人間なんて、 ましてや僕たちのような未熟者は自分一人でもままならないものさ。 だが、最後まで諦めずにお前はよくやったよ。恥じる事はない……」 レベッカの手を握り締めたままだったリリアーナが、呆けたような顔でマオの顔を見た。 リリアーナは首を横に振った。 大きく見開かれたままの目から涙が零れ落ちた。 リリ「何で?何でこんなことに?」 レン「…悲しいわ。」 メイレンは、ぽつんと一言そう言った。しかし、顔はどちらかといえば怒っていた。 リリ「うっ・・・・・・うえっ・・・・・・」 そのままレベッカの手を胸の上に組んで、泣きじゃくった。 メイレンはアイシャに食ってかかった。 そもそも、アイシャの軽い態度は、メイレンの神経を先程から逆撫でしていたのだ。 それが結果として、娘の死が確定的となったメイレンを爆発させる事になった。 レン「どこが楽勝?誰がしぶとい?何がここまでするつもりが無かったですって? あまり酷い事はしないでねって、私はちゃんと言ったのに!」 ファ「あまり怒らないでお母さん。」 レン「いいのよメイファ。そもそもテンちゃんを悪い妖怪に見立てて、 やっつけて見せようなんて作戦自体が愚かしかったんだわ!」 ファ「…どういう意味?」 メイファはウェザーから何も聞かされて無いのでわからなかったが、 メイレンが作戦について事細かくアイシャを批判したので、メイファもその作戦の全容を知ることができた。 リリ「違っ、作戦じゃな、ない。クッ、クロウさんはただ、私、私を助けようとしてっ、しただけなっ、なの。 あの時レベ、レベッカさん本気だった。ああしなかったら、わ、私が死んでた」 リリアーナはしゃくりあげながらも、何とかそれだけ口にした。 ?「ふーん、そんな事企んでやがったのか。」 ファ「え?」 レン「でも、肝心のテンちゃんが死んじゃったら意味無いじゃない!それでも生き返らせるつもりなら、 さっさと悪魔を呼ぶがいいわ!その代わりそいつがテンちゃんを生き返らせないなら、 二人そろって報いを受けさせてやる!」 ファ「落ち着いてお母さん!半分は私の責任なんだから!」 レン「ファちゃんは黙ってて!」 ミル「…レベッカ?」 リリ「レベッカさん?」 時間差で生き返ったのかと、ミルクはレベッカの口の上に手を近づける。 …やっぱり息をしていない。空耳だったのか… ?「あんまり怒ると血圧上がるぜ?ババァ。」 マオ「ん?」 そんなとき、空気を読まない聞き覚えのある言葉が飛んでくる。 メイレンはメイファが言ったと思っているようだがそうじゃない。 レン「何ですって!」 ファ「あ、痛っ!?」 メイファはわけもわからずメイレンに頭を叩かれた。 レン「テンちゃんの死を中つ国政府から隠す事は簡単よ!でも、私だけは決して忘れたりしないわ!私が…」 ?「騒ぐなよババァ。頭痛で頭がいてーじゃねーか。」 レン「何ですって!」 ファ「あ、痛っ!?」 メイレンはメイファの頭を叩こうとしたが、メイファがどこからともなく鍋を取り出して頭に被ったので、 メイレンは逆に手を傷めてしまった。 レン「もう、なんでファちゃんは私をババァって言うの!?酷いわ!」 ファ「私じゃないわ!」 レン「じゃあ誰が言ったのよ!?」 メイファは黙って指をさした。その先にいるのはメイリンである。 レン「…まさか。リンちゃんが喋れるわけが無いわ。」 ミル「な!?なんでメイリンがレベッカの声を!?」 ?「そのまさかだぜ、ババァ。」 マオ「なっ…!?」 驚いたことに声は確かにメイリンから聞こえてきた。 そしてメイリン(?)はそのままレベッカそっくりの汚い言葉使いで続ける。 フリ「メイリンさんあなた喋れましたの!?」 あっと驚くフリージア ギぎ「な、んだと」 驚きすぎてキャラが変わってるギズモ メイレンは衝撃を受けた。いや、メイレンだけでなく他の者も衝撃を受けるはずだ。 喋れなかったメイリンが喋ったこと以上に、その口調も声もレベッカそのものであるという点に。 ?「いつまでも喋れねーと思うなよババァ。」 メイファはそれを聞いて吹き出した。 ファ「違うわお母さん!リン姉ちゃんは口パクしてるだけよ!槍よ!槍が喋ってるんだわ!」 レン「まあ……あぁぁ」 メイレンは、あまりの出来事に気を失ってしまった。 ヴ「や、ヤリヤリお化けだあぁぁぁ!!」 ショックを受けてメイレンは気を失ってしまい、しゃべる槍をみてお化け扱いして叫ぶ吸血鬼。 ミル「ちょ、ちょっとちょっとメイレンさん!?大丈夫ですか!?」 レベッカが槍に憑依したからか安心したからか、ふらふら気絶したメイレンさんの体をミルクは慌てて抱き起こす。 わ。身長あるからかけっこう重っ。 でも口には出せないから上半身だけ上げとくか! 対して、メイファは嬉しそうである。 形はどうあれ(しかも理由がわからないが)、レベッカは槍に帰ってきたのだ。 レヘ「悪いなクロウ。俺は1番好きな男に斬られて死ぬのが夢なんだ。 おめーは残念ながら、まだ2番目止まりだよ。」 すると、槍の折れていた部分から先がぽろっと落ちてしまった。 レヘ「きゃー!きゃー!どうしよう!私が折れちゃったわ~!」 リリ「何で槍なんかにホイホイ入ってるのよ~!!レベッカさんの体はこっちでしょ!!」 リリアーナはつかつかとメイリンの方に近寄ると、落ちた穂先を拾ってメイリンに渡した。 リリ「さっきはよくも本気で私を殺そうとしたわね!ホント酷いじゃないの!」 リリアーナはメイリンごと槍を抱きしめると、大声でわんわん泣き出した。 何はともあれ、レベッカは元気そうである。しかし、死体はどうするべきだろうか? マオ「………な、なんだそれ……」 思わずため息と共に力が抜けて座り込む。さんざん心配したし、 もしかしたら事後報告が本気でまずいことになると覚悟したというのに…… てかどういう仕組みなんだ?もしかして槍の方が本体だとかそういうことか!? フリ「まるでマジックジャーですわ」 フリージアは邪悪な魔法使いが自分の魂を切り離して別の体に入るのを連想し ギ「レベッカさんって九十九神系妖怪だったんだ!?」 ギズモは元から槍が本体だと思い込んだ マオ「ま、まあ何はともあれ………一応良かったということか。」 ミル「……まー、そうね。蘇生したと言うより、降霊したみたいな感じにはなったけど」 だがそこで目につくのがレベッカの死体…いや抜けがらというべきか? そこでさっき言っていたアイシャの作戦が頭に浮かび、みんなに呼びかける。 マオ「これどうする?この身体があればアイシャが言っていた作戦は実行できるし、 あとで死霊科に回せば槍からもう一度レベッカを戻せると思うが。」 そこで一回切り、レベッカやメイファ、妖怪達を見つめる。 例えさっきいった作戦が実行できても、レベッカ達がそれを良しとするとは限らない。 レヘ「やめて。命を弄ぶような連中に命運を預ける気にはなれないわ。」 レベッカは先程のフリージアの話が効いているようだった。 マオ「そう……だろうな。」 その言葉に納得してしまったのか思わずうなずいていた。 確かに死霊術師に肉体を預けるほど怖いものもない。 メイリンは落ちた槍の先をリリアーナから受け取り、またテープでつなごうとしたがメイファがそれを止めた。 ファ「これよ。」 メイファはメイリンに“ニカワ”の入った瓶を渡した。簡単に言えば、これは動物の皮からできる糊である。 マオ「…だがさっきメイレンが言ってたように誤魔化すだけで根本的な解決にはなってない。 ……どうするレベッカ、メイリン、メイファ。ここの判断はお前たちが決めるべきだ。」 リリ「私はレベッカさんの亡骸を悪者になんか仕立て上げたくない。 アイシャさんが言っていた作戦も、そういう意味じゃなかったはずだもの。 」 レヘ「それについては少し考えがあるの。でも、もっとプライバシーの保護される所で話すべきね。」 マオ「プライバシーか……」 レベッカの言ったことは結構難しいことだ。 盗み聞きしようと思えば大抵の魔法使いは何からの方法でできるだろう。 フリ「とりあえず腐らないように凍らせましょうか?」 フリージアはこの魂なき肉体を凍結保存することを提案した ミル「いいねそれ。瞬間冷却すれば鮮度が落ちないって、ユリも言ってたよ。 ついでで悪いんだけど、レベッカの体を入れて持ち運べる、棺桶みたいなのも造ってもらえないかな? 引っ張りやすいように車輪つきのやつをよろしく」 レヘ「悪くないけど、装備は全て外しといて。呪符やタバコが湿気てしまうわ。 それに、さっき言った“考え”には私の装備が必要になってくるのよ。」 マオ「装備が必要……?」 ミル「装備解除ね、わかった」 槍レベッカに言われて体を漁ってみると、タバコやらお札やらいろいろ品物が出てきた。 まあタバコはレベッカの“考え”とは関係ないだろうから、これは単に趣味だろう。 槍に入った状態でタバコの準備をしてるんなら、生き返る意志は十分だな。安心だ。 リリ「フリージア、出来そう?」 フリージアの消耗振りを目の当たりにしているリリアーナは、心配そうに訊ねた。 フリ「終わったあとに気絶すると思うけど問題ありませんわ」 ミル「いやいやいや、それは問題あるだろ! 気絶者をこれ以上増やしてどうする!」 フリ「雪と氷の精霊よ我が姉妹達よ・・・・・」 呪文を唱えるフリージア 何分か経過し凍った肉体を車輪付きの棺桶に収納すると・・・ 「もう限界ですわ・・・・・ばたんきゅう」 MPが0になったことによりそのまま気絶してしまうのであった ギ「氷水につけておけばそのうち回復するよ」 ミル「氷水ねえ…」 さすがというかなんというか、相変わらずの特異体質っぷりである。 ミル「ねえ、だれか気絶回復薬かなにか持ってない? メイレンさんとクロウを起こしてあげないと…」 リリ「ちょっとまって、確かこの階段には・・・・・・・」 マオ「どうしたリリアーナ………」 なんだそれ?と思わず突っ込みたくなるような変な動きをしながら 階段を登ったり下がったりするリリアーナを見て心配を隠せない僕。 マオ「ま、まさかとうとう頭がやられて………」 そこまで言ったとき、階段の踊り場付近に、 学園案内にもないどこに通じているのかも知れないドアが現れる。 レオ「特異点か、なるほど」 ミル「うげげ、ラヴスポットか……行くの?行っちゃうの?」 特異点、別名ラヴスポットには良い思い出がない。 少し前、裏世界リバースでラヴスポットに入った時に、ラヴスポットが崩壊して死にそうな目にあったから。 それなのに、今回は魔法使い嫌いのメイファも一緒に入るだなんて。 火気厳禁の場所にランタンを持ち込むのと同じくらい危険な気が… マオ「しかし、よく特異点の出現方法なんて知っていたな。ただの馬鹿ではないということか」 レベッカ治療~ラヴスポット
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レベッカ 性 別 女 生没年 ? 出身地 ? 所 属 クロスベル警察 身 分 受付 登 場 【零】 クロスベル警察の受付担当の「眼鏡の女性」。キーアいわく「キレイ」な「ビジンさん」。ナンパな捜査二課のレイモンド捜査官などは、出勤時に受付で彼女と長々とお喋りしているほか、警察本部入口で立哨しているフランツ(捜査官を目指している、警察学校時代のロイドの学友)も彼女のファン。 警察本部で邪魔者扱いされている《特務支援課》の面々に対して、好意的に接する数少ない人物のひとり。日常業務では受付のほか、導力ネットワークの導入によって、膨大な手書きの調書を電子化するなどの雑務もこなし、時々ティオやエリィに助勢を依頼しているようだ。逆に秘密主義が徹底している捜査一課の捜査官たちは、ほとんど受付に挨拶もないらしく(フラン・シーカー談)、市民の窓口となる受付嬢として、事件があった際の情報共有不足に常々不満を感じている。クロスベル空港の爆破予告(実は捜査一課の眼を《ルバーチェ商会》から一時的に反らすためのブラフ)の際には、一課のアレックス・ダドリーに苦言を呈するなど、毅然とした面も見せる。フラン・シーカーの先輩にあたり、やや子供っぽさが残るフランと比べると、いかにも大人の女性という印象。一方で、リベール王国から来たアントンがフランと休憩時間に会うことになった際には、「休憩時間には必ずフランを行かせますので」、「フランが時間通り戻ってきて、ちょっとつまらない感じです」と後輩の色恋沙汰を悪戯っぽく楽しむ一面も。 【零】魔獣手帳の控えと報償 「零の軌跡」では、フランの上司?として、《特務支援課》のメンバーに業務説明をしたり、ロイドたちが記録した魔獣手帳の情報を本部に控える役割を担う。彼女の話では、魔獣情報は《特務支援課》以外の本部の警察官にも依頼しているようだが、基本的にクロスベル警察の業務はクロスベル市内が中心で、結果的に狼型魔獣事件以降、市外活動業務が増えた《特務支援課》からの情報提供が質・量ともに最も充実することになった。 段階報告魔獣数報酬 16種以上500ミラ+Uマテリアル 221種以上500ミラ+Uマテリアル 351種以上500ミラ+Uマテリアル 471種以上500ミラ+Uマテリアル 5101種以上500ミラ+Uマテリアル 6121種以上500ミラ+Uマテリアル 7141種以上500ミラ+Uマテリアル 8161種以上500ミラ+Uマテリアル 9181種以上500ミラ+Uマテリアル+デヴァインクロス 10 全238種 10500ミラ+Uマテリアル+デヴァインクロス 【零】実績「天眼の識者」の注意事項 実績 「天眼の識者」 (魔獣手帳コンプリート)を獲得するためには、魔獣は一定以上の情報を集めないと1種類の魔獣情報として認定されない。 「情報」「天眼」クォーツの機能で見ただけでは、魔獣情報は魔獣手帳に記録されない 。 一匹の魔獣から全ての情報を一度に引き出すには、アイテム 「バトルスコープ」 (100ミラ/個)を使うか、ティオのクラフト 「アナライザー」 をターゲットの魔獣に対して使う。特に「アナライザー」は、敵のDEF, ADFを25%下げる追加効果もあるのでボス戦などで重宝する。 2周目以降の終章サブクエスト「ジオフロントの異変調査」でしか登場しない魔獣もいるため、 1周目での実績取得は不可能 。 魔獣情報は分布調査も兼ねているため、同じ魔獣でも遭遇場所ごとに別々に記録する必要がある。ただし、ドローメ系などの例外もある模様。(例:シャイニングポムは、東・西クロスベル街道、ウルスラ間道、マインツ山道の4カ所で別々に記録しなくてはならない。) 一回限りの イベント戦 は収集忘れのないよう。特に何度かある、テスタメンツ・サーベルバイパーやマフィア・警備隊員戦は、その都度、確認を忘れずに。 フィールドシンボルのないお伴レア魔獣 :東クロスベル街道の「ファードグース」、アルモリカ古道の「ササパンダー」「バビヒストフロッガー」、古戦場の「スィトマトマン」(3章4日目以降)、ウルスラ間道の「ゴルドフライヤー」「カラムフライヤー」、そしてお馴染み、マインツ山道の「ポム」と西クロスベル街道の「ヒツジン」も忘れずに。 やはり フィールドシンボルのない召喚系レア魔獣 :《銀》の分け身側(第2章、@星見の塔)、メガロバット(第3章、@ジオフロントA区画/最深部)、魔塊プリムフォボス(ラスボス戦、@太陽の砦/揺りかごの間)も忘れやすいので注意。 手配魔獣と同種の魔獣がフィールド上に現れている場合も、それぞれ別々に情報を収集する。(例:サベージホーン、グランドリューほか) 関連事項 フラン・シーカー レイモンド アレックス・ダドリー ロイド・バニングス エリィ・マクダエル ティオ・プラトー ランディ・オルランド キーア クロスベル警察 捜査一課 合計: - 今日: - 昨日: -
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ランドール・ボッグス 名前:Randall Boggs デビュー:『モンスターズ・インク』(2001年) 概要 紫色のトカゲのような容姿のモンスター。自分の体の色を自在に変えることができるが、慌てたり動揺すると自分でコントロールが効かなくなることもある。相棒はジェフ・ファンガス。 怖がらせ屋No.2で、自分より上位のジェームズ・P・サリバンとマイク・ワゾウスキのコンビを妬ましく思っている。 大学時代は、怖がりだが真面目でおとなしい性格で、マイクの最初の友達となる。しかし、自分に自信が持てないためにエリート集団のクラブ「ロアー・オメガ・ロアー*」に入り、落ちこぼれクラブ「ウーズマ・カッパ*」のサリーに敗北を喫して恥をかいたことから、サリーへの恨みが芽生えることとなる。 エピソード モンスターズ・インク モンスターズ・インク*のNo.2怖がらせ屋のランドール・ボッグスは、ライバルのジェームズ・P・サリバン(サリー)とマイク・ワゾウスキのコンビに対抗心を燃やしていた。また、モンスターズ・インクは子供が怖がりにくくなっている現状でエネルギー危機に直面していた。 ある晩、ランドールが出していたとある子供部屋のドアから、人間の女の子(ブー)の侵入を許してしまう。モンスターは人間に直接触れると危険であるため、ランドールは慌てる。徹夜で捜索をするも、ブーは見つからず、ハリーハウゼン*で女の子が目撃されてマスコミやCDA*(子供検疫局)が繰り出す事態となる。 翌朝、ランドールと相棒のジェフ・ファンガスはブーを探していた。新聞の写真から、マイクが女の子を行方を知っていると確信したランドールはブーを昼休みの絶叫フロアに連れてくるよう誘導する。ランドールはブーと間違えてマイクを誘拐する。ランドールは子供から強制的に悲鳴を吸引する装置を開発していた。マイクを実験台にしようとするランドールだが、サリーに妨害される。マイクを救出したサリーは、社長のヘンリー・J・ウォーターヌースにランドールの悲鳴吸引器を告発する。実はその研究は、会社の業績悪化に悩むウォーターヌースがランドールに命じたものだった。計画がばれたウォーターヌースはブーを奪い、サリーとマイクをヒマラヤ*へと追放する。 サリーは近くの民家の子供部屋からモンスターズ・インクへと戻る。サリーは待ち伏せしていたランドールに襲われるが、サリーの後を追ってきたマイクに救われる。ランドールからブーを取り戻した二人はブーの部屋に通じるドアを探しながら逃げ回る。ブーの活躍でランドールを捕まえたサリーは、彼を人間界に閉じ込めることに成功する。人間界に送られたランドールは人間の母親に野生の動物だと思われ、タコ殴りにされてしまう。 モンスターズ・ユニバーシティ ランドールがモンスターズ・インクに入社する前の大学時代の物語。 マイクは子供の頃からの夢であるモンスターズ・ユニバーシティ*の怖がらせ学部に入り、身体の色を変える能力を持つ恥ずかしがり屋のランドールとルームメイトになり、仲良くなる。マイクとランドールは勉強に励んでいたが、彼らの前に才能に溢れて努力をしないサリーが現れる。 怖がらせの試験当日、サリーに嫌がらせをされたマイクはランドールの制止も無視して、喧嘩をするマイクとサリーはいがみ合ううちにアビゲイル・ハードスクラブル学長の最高成績を収めた悲鳴ボンベを落としてしまう。試験に落ちたマイクは怖がらせ学部への復帰か退学かを賭けて、学生団体主催の怖がらせ大会*に参加する。マイクはやむを得ず弱小クラブの「ウーズマ・カッパ*」に入部するがメンバーが一人足りない。親友のランドールは既にエリートクラブ「ロアー・オメガ・ロアー*」に勧誘されていたため、マイクは仕方なく怖がらせ学部に戻りたいサリーをメンバーに引き入れる。 大会が始まり、決勝まで進んだのは「ウーズマ・カッパ」と「ロアー・オメガ・ロアー」であった。決勝は実践同様、怖がらせシミュレーター*で子供を脅かし、6人の総合スコアで競う内容であった。五番手のサリーの吠え声でバランスを崩したランドールはハート柄のマットに落ち、身体も可愛いハート柄になってしまう。ランドールはこの件で恥をかき、サリーを憎むようになってしまう。最終戦ではジョニー・ワーシントンのスコアをマイクが大きく上回り、「ウーズマ・カッパ」が優勝する。 その後、「ウーズマ・カッパ」の不正が明るみになるも、ランドールのプライドはズタズタになっており、卒業後にモンスターズ・インクに入社してからもサリーを目の敵にしている。 ゲーム ディズニー スピードストーム 2023年4月18日に開始したシーズン1から登場する「モンスターズ・インク」のレーサー。タイプはトリックスターで、レアリティは「レア」。レーサー名は「ランドール」。所有スキルは「ボム」「ショット」「ラッシュ」「シールド」。そのうち「ボム」と「シールド」はレーサーがスターアップすると強化される。 ユニークスキル「スクリームコレクター」の効果は下表の通り。専用クルー「ファンガス」によって強化することができる。 ノーマル 長い時間、透明になる。周囲のライバルを怖がらせて、スクリームを1個入手する。スクリームを5個集めると、一定時間、強力な速度ブーストを発動して、ライバルの視界を妨げる軌跡を残す。 チャージ 前方に短い距離テレポートできるドアを開けて、スクリームを1個入手する。スクリームを5個集めると、一定時間、強力な速度ブーストを発動して、ライバルの視界を妨げる軌跡を残す。 登場作品 2000年代 2001年 モンスターズ・インク ブー救出大作戦* モンスターズ・インク モンスター・アカデミー* モンスターズ・インク 2002年 ★Monsters, Inc. Scream Arena* 2006年 モンスターズ・インク:マイクとサリーのレスキュー ※ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー 2009年 モンスターズ・インク “ライド&ゴーシーク!”* ※東京ディズニーランド 2010年代 2013年 モンスターズ・ユニバーシティ ディズニーインフィニティ LINE ディズニー ツムツム(ツム)※7月追加 2014年 ディズニーインフィニティ2.0* 2015年 ディズニーインフィニティ3.0* 2016年 ディズニー マジックキングダムズ Disney クロッシーロード 2019年 キングダム ハーツIII Disney Heroes Battle Mode ※ver1.13.2:2019年10月追加 2020年代 2020年 ディズニー ソーサラー・アリーナ 2023年 ディズニー スピードストーム ※シーズン1(2023年4月) 声 スティーヴ・ブシェミ(2001年~)ピーター・ケラミス(2013年~2015年) J・P・マヌー(2019年) ピョートル・マイケル(2023年) 青山穣(2002年~)
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登場デュエリスト:レベッカ・ホプキンス カードトレード:以下の中からランダムで選んでくる(A→|←Bこの表記は固定) ●レベッカ・ホプキンス→ ←プレイヤー 堕天使マリー ビッグ・コアラ ビッグバンガール デス・コアラ
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屋上 下の階に降りると、フリージアの縦ロールが復活した。 リリ「あっ!フリージア、髪がいつもどおりに戻ったわよ!! 」 ギ「いつも思うんだけど・・・・一体お母さんの髪の毛は何で出来てるんだろう?」 リリ「と言う事は・・・・・・今のところは屋上だけが魔法を無効化されてる・・・で、いいのかな? ヴァンエレン、使い魔はちゃんと出せる?」 ヴァンエレンは使い魔の状況を確かめようと、マントの影より一体のとぼけた面のラマを出現させて問題はないかと確かめる。 ヴ「問題なしのようだ」 もしゃもしゃと口を動かすだけで表情の変わらないラマをよしよしと撫でると元いたマントの中に入っていった。 リリアーナはマオとヴァンエレンのアドバイスを求めた後、一番近い教室を指差した。 リリ「じゃあこの教室でいったんレベッカさんを休ませましょ」 リリアーナは教室に入ると机を動かし、レベッカを寝かせるスペースを作った。 リリ「ヴァンエレン、そーっと降ろしてあげてね」 リリアーナはポケットの応急手当セットを取り出し、レベッカの傷に包帯を巻きつけた。 リリ「フリージア、使い魔カプセルもう取り出せる?」 フリ「任せなさいな!チャチャチャチャン♪使い魔かぷせるぅですわ♪」 どっかの青い狸のような感じで使い魔カプセルを取り出すフリージア 胸の谷間にある魔方陣は完全復活したようである リリ「すごいやフリージア!」 ギ「わぁv名前は使い魔カプセルなのにほとんど人間ばっかり入ってる使い魔カプセルだv」 色々とメタな発言をするギズモ フリ「そういうこといわないの!怪我を治すにはこの中に入るのが一番手っ取りばやいんだから」 リリ「そうよそうよ。ギズモだって今そんな事言ってるけど、本当に使い魔カプセルとして使ったら困るんじゃないの?」 リリ「レベッカさん、私の声が聞こえる?ねえ教えて、メイリンは何をしようとしてるの?」 リリアーナは小声でレベッカに呼びかけてみた。 意識があれば返答があるかもしれないが、過度の期待は禁物だろう。 リリ「レベッカさんが目を覚まさないなら、メイリン本人から事情を聞くしかないわね。 棒メイリンがだめなら、普通に筆談しかないのかな?」 問題は、メイリン自身が西方の文字が書けるかどうかだ。 リリ「棒メイリンにしないと西方の文字がかけないなら、 魔法が無効化されてない場所でもう一度メモを書いてもらうしかないのかな? ヘレンなら相手の記憶を見ることも出来るみたいだけど・・・・・・・」 だがその彼は今、リリアーナのおなかの中である。 リリ「魔法が使える場所に戻ったんだし、ヘレンもそろそろ出てきてもいい頃なのにね。 何で出てこないのかな?」 強制的に自分を形作ってた魔法を解除されたから、ダメージを受けたのだろうか? それとも、リリアーナがヘレンを食べたから怒ってるのだろうか?――――ありえる話だ。 ひいい!とリリアーナは顔を引きつらせ、自分のおなかに必死の形相で話し始めた。 リリ「ご、ごめんヘレン、でもあれは緊急回避っていうか・・・・・・。 あんな場所にあなたを長居させたらダメだって思ったのよー。 悪かったわ。怒ってるのなら謝るから、だからヘレン、出てきてよー」 そう言ってリリアーナは、両手をぶんぶん振った。 まるでヘレンが、自分の指先から外に出てくるとでも思っているようだ。 だが当然、ヘレンが姿をみせるような兆しは無い。 少なくとも今のところは。 気を取り直し、リリアーナは話を続けた。 リリ「・・・・・・・事情を聞く話だけど、メイリンに近づいた途端ブスッとやられるのは困るわね。 彼女の腕、変わった色だと思ってたけど義手だったのね。 あ。そういえばメイリンは生徒に攻撃されたって話を聞いたけど、その時は仕込み剣で応戦してたのかな? この中で見た人っている?」 ギ「僕が見た所ではぜんぜんそんな事無かったよ」 フリ「ギズモちゃんあの時、あなた実際に義手に触ったんじゃなくって?」 ギ「でもその時あの義手にそんな仕掛けがあるなんて気付きもしなかったよ」 リリ「メイリンの義手に触った?どうして?」 話についていけない、リリアーナは不思議そうな顔をした。 フリ「ギズモちゃんグレムリンなんだからからくり細工には気が付かなきゃ駄目じゃないの」 ギ「しょうがないじゃないv僕、壊すの専門だものv」 リリ「まあまあ二人とも。妖怪の義手なんだから、人間の常識では計り知れないものなんでし・・・・うわっ?!」 ぼわん!と突如白い煙に包まれたギズモ。 煙が晴れると、そこには再び少年の姿をしたギズモが立っていた。 リリ「び、びっくりした。元の姿に戻るなら戻るでそう言ってよね。 フリージア、レベッカさんをカプセルの中に入れてくれる?」 レベッカを使い魔カプセルにいれたフリージア そして再び人間の姿になったギズモ 校舎の屋上では、メイリンが相変わらず鍋を掻き混ぜていた。 鍋からはピンク色の煙が立ち昇っている。ピンク色の煙は天に向かい、 いつしかピンク色の大きな雲を作っていた。 メイリンもまた、そのピンク色の雲の中から大きなプレッシャーを感じていた。 そして、プレッシャーを感じるたびにメイリンは不安にならずにはいられなかった。 \本当にメイレンを呼んでもよかったのかなっ?/ 学園の中にいる妖怪で唯一ファン・メイレンのプレッシャーを感じていないのか、 レベッカは使い魔カプセルの中で静かな寝息を立てていた。 しかし、一度ファン・メイレンが現れた事を察知すれば、とても安寧な気持ちではいられなくなるだろう。 リリ「レベッカさんの治療も終わったし、私そろそろメイリンのところに行ってくる。 言葉は通じないけど、まあ何とかなるでしょ」 ヴ「そんな適当でいいのかね?」 行き当たりばったり上等なリリアーナの発言に戸惑うばかりのヴァンエレンだが、実際のところ通訳を用意してやるほどの時間もない。 リリアーナはメイリンから託された棒メイリンの紙をひらひらさせた。 リリ「ん?この紙がどうかしたの?――――あっ!」 リリアーナは遅ればせながら、棒メイリンが再び動き始めたことに気づいた。 リリ「そっか、ここは魔法が無効化されてないから動くのね!」 リリアーナは素直に喜んだが、それも棒メイリンに新しいふき出しが出るまでのことだった。 \本当にメイレンを呼んでもよかったのかなっ?/ リリ「へっ?!メイレンって確か学園長が・・・・・・・・・・えええええええ!!!」 ヴ「最期だっ!もういかん!」 ジャーンジャーン!げぇっ、メイレン! 予想外の強敵出現に一言絶句すると、ヴァンエレンはもう観念してしまったように茫然戦意も失っていた。 フリ「メイレン・・・て誰だっかしら?」 ギ「ほらメイリンさんとメイファさんのお母さんだよ」 フリ「・・・・・そういえばそうでしたわね で、何が大変ですの?母親がおいたをした娘をお仕置きに来るだけじゃない」 ギ「だったらメイリンさんもお仕置きされるね」 リリアーナは窓辺に駆け寄ると、窓をあけ空を見上げた。 上空にはいつの間にかピンクの雲が出来上がっている。 奇妙な違和感の正体は、メイレンがここに来るためだったのだろうか? リリ「もしかしてあの雲からメイレンが出てくるのかな? 大変だわ、早く他の皆にも知らせないと――――あれっ?!」 リリアーナは、窓の下の植え込みに横たわるクロウをやっと発見した。 リリ「クロウさんじゃない!そんなところで何してるの?」 その頃のクロウは、地上の植え込みのところで動けないでいた。 しばらく気功による回復(?)に集中していると、屋上の方から強力なプレッシャーのようなものが放たれてきた。 「・・・いったい屋上で何が起きているんだ?」 武術をしている関係で幾度となく相手の放つプレッシャーを感じた事があるが、今のものは尋常じゃない。 リリ「クロウさんじゃない!そんなところで何してるの?」 クロ「何してるって、言われてもなぁ・・・」 突然下に落ちたんだから気付かれてないのも当然か… リリ「大丈夫?レベッカさんと相部屋でよかったら使い魔カプセルに入る?」 クロ「うっ・・・、相部屋、か。」 今までの言動から少し身の危険を感じるのだが… いや、今は回復するのが優先だな。 クロ「悪いけど入れてもらえるか?」 ヴ「おおおおおしまいじゃあああぁ。 この世の地獄じゃあ!」 わわわ、と変な声をあげてラスボス登場に対して情けなく一人絶望するヴァンエレン。 リリアーナは教室の中にいるメンバーに声をかけた。 リリ「ねえ誰か、悪いけどクロウさんをここまで引き上げてくれないかな?」 フリ「ギズモちゃん」 ギズモに声を掛けるフリージア ギ「わかったよ」 とギズモ つうかあとはこの事か? ギ「本当は男の人なんてどうでもいいけど・・・・」 と嫌々クロウを助け起こすギズモであった マオやリリアーナがあきらかに『お前も仕事しろ』といっているような視線で見ているので蝙蝠に化けると窓から外へ出る。 ヴ「ちょっと失礼」 数匹の蝙蝠の使い魔を出して皆でギズモを手伝う感じでクロウの服をひっぱってバタバタと羽を動かして飛ぶ。 クロ「ちょっ、待t いだだだだだだだ!!」 リリ「大変!二人とも、クロウさんをもっと優しく扱ってあげて!」 ヴァンエレンはクロウをちょっと乱暴に教室まで持ってきてゆっくり床に降ろす。 そして蝙蝠姿のままマオの肩に乗ると大きく深呼吸をして、使い魔を自身の影の中に入れる。 リリ「ちょっと背中見せて」 リリアーナは強引にクロウの服を捲り上げると、問答無用で傷薬を塗り始めた。 リリ「もしかして屋上から落ちたの?痛かったでしょうに・・・・・。 今まで気づいてあげられなくてごめんね」 クロ「すぐに騒ぎが起きたんだろ? だったら仕方ねぇよ。」 リリアーナはクロウの手当てをしながら、クロウが姿を消した後の出来事を話した。 リリ「というわけで、あのピンクの雲はメイレン召喚のためのものらしいわ。 で、クロウさんとマオマオ、悪いけど生徒会に、メイレンが現れるかもしれないことを伝えて欲しいの」 クロ「・・・なるほど。 しかし魔法が使えなくなるのはまずいな。」 リリ「フリージアが言ったみたいに娘を迎えに来たというのなら、そのまま娘をつれてお帰り頂けば済む話よね。 レベッカさんの話では、メイレンはちゃんと敬意さえ払えば怒ったりしないんですってね。 ・・・・・・・・・何事も無くお引取り願えたらいいんだけど。―――― はい、治療終わり!」 クロ「そりゃあ何事も無ければいいけど、 呼び出すってことは本人の意思と関係ないんじゃないのか?」 転移系の魔法を使っているからわかるのだが、呼び出しは半ば強制的なものなんだよな。 リリアーナは使い魔カプセルを持っているフリージアを見た。 リリ「フリージア、クロウさんをお願い。 じゃあクロウさん、ちょっと狭いけど、レベッカさんと仲良くね。 それと誰も見てないからって、レベッカさんにいたずらしちゃだめだからね!」 クロ「俺がいたずらすると思うのか?」 ギ「むしろレベッカさんにいたずらされないか不安だよ僕」 フリ「・・・・・・・?意味が良くわかりませんわ」 17になってもいまだに向こうからユニコーンが寄ってくる少女 フリージアは不思議そうな顔をしてギズモを眺めるのであった ヴ「む?」 マオがヴァンエレンを抱きかかえて赤子をあやすように頭を撫でている。 ヴ「ふ…ふおぉぉ」 人間にそんなことされたことがなかったので不思議な感じに思わず声が漏れてしまい、ゴロゴロと喉を鳴らして喜んでいる。 リリアーナはコウモリの頭を撫で撫でしているマオを見て、ちょっと顔を曇らせた。 リリ「ちょっとマオマオ、何微妙にへこんでるのよ! 魔法があろうが無かろうが、あなたはマオマオでヴァンエレンはヴァンエレンでしょ? ギズモに言ったこと、当のマオマオがもう忘れちゃったの? 一緒に居たければ好きなだけいればいいじゃないの! そもそもあなたとヴァンエレンの主従関係を断ち切ることなど不可能なんでしょ? だったらもっとでーんとしてなさいよね!」 マオ「べ、別に関係な―――ッ!!!」 反論しようと思って口を開いたが背中をバンバンと叩かれたために舌を噛んでしまった。 マオ「げほげほっ、分かったからやめろ。分かってる… そ、それに僕はヴァンエレンのことで悩んでいた訳では…」 リリ「じゃあ皆、私はそろそろ行くね!」 リリアーナはそういい残し、教室を飛び出していった。 ヴ「わ、私は…」 いままで蝙蝠姿のまま黙っていたヴァンエレンがリリアーナに向かって言うが、もうすでに相手は教室を出た後だった。 フリ「危なくなったらすぐに戻ってきなさいな!!」 と心配そうに声を掛けるフリージア クロ「俺も良くなり次第、屋上に向かうからな。」 ヴ「ど、どうしよう…。 リリアーナ大丈夫かな? 殺されてしまうのではないか?」 なんたって相手は学園長とタイマンやっても互角に渡り合えるという変態レベルの強さの持ち主。 機嫌を損ねようものなら死刑の宣言ひとつでリリアーナの首など一瞬で落とせるだろう。 マオが見下ろすと、一匹の蝙蝠がリリアーナの身を案じていた。 なんかそれにイラっときたのでとりあえず耳をつねる。 ヴ「いでででで!」 つねられた耳が痛くて涙目になりながらマオを見上げて不満げに見つめる。 さてと、あとは生徒会の方に連絡か……どうしよう。 真実を言わないわけにはいかないし、かといって下手に介入されても厄介だ。 少し考えたあととりあえず念話を使って本部に通信する。 マオ≪現在屋上に大妖怪メイレンが召喚された。 教師達がこれに対処中なので生徒会役員は屋上につながる一帯を封鎖し 一般生徒の出入りを禁止せよ。それと同時に一般生徒の避難を誘導せよ≫ こんなもんか……やれやれ、副会長がここにいればやってくれるというのに、 クロウも治療カプセルに入ってしまったし。 ヴ「何すんの?」 しかし反応はなく生徒会本部に念話を入れている最中のためにヴァンエレンの言葉は耳に入っていない。 ヴ「ぶーぶー。御大将は最近おーぼーだぞ」 マオ「よし、じゃあ行くぞ」 どこへ?という顔で見つめてくるヴァンエレンの頭を軽くはたき言葉を続ける。 マオ「リリアーナの所に決まっているだろう。お前は心配なんだろ? だったら近くに行って守るか手助けしてやるしかないじゃないか。」 ヴ「え、え?えー!?」 肩に乗ったままの蝙蝠ヴァンエレンは成す術もなく、自らの地雷によって死地へと送り込まれることになった。 道の途中で誰かの悲鳴が聞こえて更に不安を高めてしまったヴァンエレンだが、戻りましょうとは言える雰囲気ではなくなっている。 メイレン降臨 クロ「それじゃあ俺はカプセルの中で休ませてもらうな。」 そう言って使い魔カプセルの中へ入っていった。 使い魔カプセル内 リリ「あれ?ねえ、ちょっとこれを見て!」 リリアーナは棒メイリンが書かれた紙を見た。 紙に書かれた吹き出しには、忙しなく新しい言葉が浮かんでは消えていく。 教室から出ると、どこからとも無く甲高い音が聞こえてきた。 『アアアアアアアアアッ!!アアアアアアアアッ!!』 音――――否、女性の金切り声だ。 悲鳴のような声は、だんだんこちらに近づいてくるようだ。 ーーーー フリ「・・・・上で一体何が起こってますの?」 だがこの教室から上を窺うことは出来ない それに様子を窺いに上に登ったとしても・・・・・ フリ「上に登ってしまえば魔法が使えなくなってしまいますわ」 多分ただの役立たずになるだけであろう フリ「ここはリリアーナさんを待つしかないのかしら?」 フリ「心配だからちょっと見てくるよ。少し離れれば魔法も解けないだろうしね」 ギズモは窓から飛んで行き遠くから様子を眺める事にした メイレン降臨 使い魔カプセル内 レヘ「えぶしっ!?」 突然レベッカは冷たい床に頭から突っ込んだ。 レヘ「あ?あ?あ?何だ?一体何がどうなってんだ?」 解説しよう。レベッカは使い魔カプセルの中で飛びすぎたため、 そのままカプセルの外に飛び出してしまったのだ。 そのため、レベッカの装備は全てカプセルの中に残したままである。 しかし、レベッカは自分が少々全裸だからといって特に気にするような女ではない。 「いや~カプセルの中でクロウに襲われちまってな。セクシーな女はつらいぜ。」 などと言いながらポリポリ頭を掻いた。 フリ「クロウさん・・・・趣味が悪いですわ」 どっかの黒猫ならこの獣がぁ!!とかなる所だろうが フリージアには正直どうでも良かった フリ「そんな事はどうでもいいですわ!服を着なさい服を!!」 レベッカに対し服を着るように叫ぶフリージア 「はっ!?この気配はメイレンか!?」 レベッカはこの時やっとメイレンの存在に気がついた。 フリ「そんな事は最初からわかってますわ!いいから服を着なさいな!!」 レヘ「バーロー!着る気があっても着る服がねえ(笑)」 何故か嬉しそうにレベッカはそう言った。実際、自分が着ていた服はまわりに無い。 そもそもレベッカは、自分が使い魔カプセルの中にいたことさえ知らないのだ。 レヘ「ありのままに、起こった事をおめーに話してやんよ。」 レベッカは、メイリンに刺された後いつの間にか見知らぬ空間にいて、 その後クロウと二人きりになり、そして二人の間に何が起こったのかを、 レベッカ的に楽しい妄想(美女と野獣:美女=レベッカ、野獣=クロウ 的な) を織り交ぜながらフリージアに話した。 レヘ「その後いきなりこの教室に飛ばされたってわけよ。どうだ?わかったか?」 レベッカはフリージアに同意を求めた。 フリ「色々と怪しいけど・・・・わかりましたわ」 レヘ「何はともあれ、もう一度あそこに戻って槍をとってこねーとな。」 どちらかと言えば、服はどうでもいいらしい。 フリ「仕方ありませんわねぇ」 フリージアはもう一度レベッカをカプセルに戻すのであった レベッカはフリージアに協力してもらい、再びカプセルの中に入った。 レヘ「よう、待たせたな。」 レベッカはカプセルの中から出てきて、フリージアに声をかけた。 レヘ「で、どうすんだお前は?メイレンのところへ行くのか?」 フリ「ギズモちゃんやリリアーナさんがいるんだから私がいかない訳にもいきませんわ!」 色々とぶっちゃけるとメイレンが怖いから行きたくないのだが 行かないわけにもいかないだろうというのが心情である フリージアは知らなかった・・・・メイレンがすごくあれな人だという事を レヘ「あ~あ、どうすっかな。」 レベッカは、先程の教室に残っていた。 もとよりフリージアの後を追うつもりはない。適当な椅子に腰掛け、 タバコを燻らすレベッカが窓の外を見ながら考えている事は、 今後の自分の見の振り方についてだった。 メイレンが光臨した。 それは、遅かれ早かれ自分の正体が判明する事を意味している。 メイレンの容姿を見て、レベッカと関係が無いと思う人間の方が少ないだろう。 あら、テンちゃん久しぶりね~♪などと声をかけられたら、それこそ目もあてられない。 無論、この学園には種族による差別は存在しない。 だが、それはあくまでそれは建前であるという事もレベッカは知っていた。 おそらく、もうここには居られない。 レヘ「なんだ?何やってんだ、あの妹は?」 レベッカが何気なく窓の外を見ていると、赤い何かが壁をよじ登っているのが見えた。 ちょっと焦げているが、それは間違いなくファン・メイファだった。 屋上に居るはずのメイレンを目指しているのだろうか? レヘ「あ、やべ」 メイファがこちらの視線に気づいたのか、くるっと振り向いたので、 レベッカは慌てて窓枠の下に身を隠した。 メイファはきっと、自分がメイレンを呼んだと思っているだろう。 レヘ(本当はメイリンがメイファを呼んだのだが、 メイファはきっとメイリンがまだ学園に残っている事を知らないはずだ。) 顔を合わせたら何を言われるかわかったものではない。 レヘ「……もう行っちまったかな?」 レベッカはそっと顔を上げて窓の外をうかがった。 メイファの姿は見えなかった。もう屋上に上がったのだろうか? ファ『おねーーーちゃーーん!』 レヘ「あいっ!?」 突然レベッカの目の前に飛び込んできたのは、すぐ前の窓ガラスに逆さまに張り付いたメイファだった。 この心臓に悪い妹様は、どうやらレベッカの予想を超えて怒っているようだ。 メイファは、パカーン!と窓ガラスを叩き割った。 レヘ「冗談じゃねぇ!俺はずらかるぜ!」 レベッカは、教室を飛び出て走った。階段を、2段飛ばしにしながら急いで降りて行く。 レヘ「…はぁはぁ、もう追ってこねーのかぁ?はぁ…やっぱ俺の方が足が速いのか。」 レベッカは後ろからメイファが追ってこない事を確認して、ほっとした。 しかし、油断はできない。レベッカは掃除道具等をしまう物置を見つけ、その中に身を隠した。 中は暗かったが、中から鍵をかけることができた。これでしばらくはメイファやメイレンの目には触れないだろう。 レヘ「これでしばらくは『無問題』だな。」 ファ『そうね。これなら誰にも邪魔されないわ。』 レベッカは恐る恐る声のする方へ振り向いた。暗い物置の中でも、その両目はぎらぎらと赤く光っていた。 レヘ「この俺も歳をとったか?妹様の先回りを見誤るとは…」 ファ『裏切り者には、裏切り者の報いがあるの。』 メイファはゆっくりとレベッカに近づいた。 ファ『すぐに終わるからじっとしててね。抵抗するとすごく痛いよ。痛いの、嫌でしょ?』 残念、レベッカの冒険はここで終わった。 (95で〆)
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PL名:allow ●名前:レベッカ 性別:女 外見年齢:19 ●外見 真っ赤なストレートヘアを腰まで伸ばし、目も同じく真紅色。ツリ眼だが瞳は大きく、逆に可愛らしい印象を与える。 締まるところは締まり、出るところは出ているメリハリのある体。特にその中でも胸は大きく、いやらしい体つき。 ●性格 強気で何にでも向かっていってしまう行動派。興味深そうにするわりには大抵の出来事にたいしてツンツンと生意気な 態度をとる。誇り高い者は簡単に心を許してはならないのです、と本人は思っているようだが周りからは少々煙たがら れることもあり、そのことにちょっぴり傷ついていたりする。 自尊心の高さとは裏腹に、何にでも向かっていってしまう性格のため、体にはじゃらじゃらと呪いのアイテムが装備さ れ、これらすべてを外すことを夢見て冒険に勤しんでいる。 ●階級 魔人 ■魔族特性 45:傾国の美(誘惑+1/情報-1) 魔族の中にあってなお美しく輝かんばかりの容姿を持つ。ましてや人間の 目には危うすぎるほどの美だ。 63:吸血牙(自尊+1/情報-1) 吸血鬼や人狼の象徴たる発達した犬歯。捕食者としての矜持が精神を高み に持ち上げる。 66:闇のオーラ(自尊+1/運動-1) 全身を半ば物質化し揺らめく暗黒のエネルギーで覆っている。魔のカリス マともよべる一種の後光である。 ■能力値 戦闘:6+1 調教:6 体力:6 運動:5+1 奉仕:6+1 魔力:6 情報:4+1 誘惑:7 自尊:8-5 ■副能力値 HP(体力×5):30 MP(魔力×5):30 PP(自尊×5):40 ソウル:11 DP :0 ■アイテム 効果 ●盾/3ソウル 片手 片手装備用の盾。回避時のみ運動+1の修正を得ることができる。 形状は右腕につけた腕輪。 ●簡易装甲/5ソウル 衣装 簡単な鎧や守護魔法を付与した衣服。装備者は装甲+5。 形状は袖なしの黒いシャツと、同色のミニスカート。 ■コモンアイテム 効果 55 魔眼封じ 装飾 視覚を封じ、羞恥心を高め心の力を増強するアイマスク。装備者は情報+1、魔力+ 1、自尊-2。形状は炎を象った髪留めで、右耳を開けるにつけている。 61 淫魔の剣 片手 ダメージ+10、戦闘+1、自尊-2の剣(呪い)。 形状は右耳についた青いピアス。 65 獣の印 装飾 犬か猫のつけ耳と、尾のアナルビーズ(呪い)。装備者は運動+1、奉仕+1、魔力 +1、自尊-1。 ■呪文 消費 効果 63 センシブル 4 性感を剥き出しにする呪い。以後1時間、対象を調教した際のPPダメージに判定成功 成功値を加える。 65 メガロファロス 4 男根強化魔法。3時間、男性器を得るか、より強力なものに変形させ、奉仕か調教を+ 1する。
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レベッカ宮本〔れべっか みやもと〕 作品名:ぱにぽに 作者名:[[]] 投稿日:年月日 画像情報:640×480px サイズ:33,326 byte ジャンル:[[]] キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ ぱにぽに 個別れ
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レベッカベッタリーニ(レベッカ・ベッタリーニ) ヴィクトリアロマノヴナの別名。
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2005.08.10 19 17 野良(--) 港湾と河川と大きな街道につながる巨大な交易都市。 ベインくんの住んでいる街。 海・川側の地区は運河が網の目のように張られ、街路も馬車運搬のために整備されている。 統治者は領主がいるがお飾りで、実質的には選出された商人による評議会で自治が行われている。 場所柄、怪しい人やモノがよく流入し、毎日どこかしらで事件が起こっているという楽しい街。 どんなものがあってもなにが起きても不思議ではない場所なので、お話の基点や合間に使って貰えるかなと期待。 しぐれもん ランドールは使いやすそうですね!! 新聞(みたいなものがあれば)、「ランドールで小型ドラゴンが売られていた…。全く、あそこは何でもアリだね!!」みたいな!!(話が分かりにくくてすいません) 08/11 01 59 野良(--) そうそう。 会話の中で「ランドールの闇市で手に入れた魔法の品だ」とか、その名前だけで胡散臭さを感じさせるような印象が与えられれば最高だな。 もっとも、ランドールはそれほど闇にどっぷり、というつもりはないからもう少し健全な面も設定していかないといけないけど。 国や都市の名前だけで漠然とした印象がつくような作り方をしていきたいものだ。 08/11 19 15 しぐれもん ランドールの品と聞いて、 「信用できねぇな……。」 とか言われて、 「大丈夫さ!これは、表の市場で買ったから!!」 みたいな。 08/12 01 35